「障がい」 によるコミュニケーションのバリアをなくすための取り組みです
コミュニケーションバリアフリープロジェクトについて
コンセプト:「最もよい薬」に必要な「情報」を、すべての患者さんに
『常に⼈々の健康を守るために 必要な最もよい薬を提供する』
シオノギが掲げる基本⽅針です。では「最もよい薬」とはどのような薬でしょうか。⼀般的には、副作⽤が少なく、治療効果が⾼いお薬を連想されるかもしれません。薬が持つ効果を最⼤限に引き出し、かつ副作⽤を最⼩限に抑えて安全に服薬できるように、医療従事者による服薬指導、⼀般⽤医薬品の添付⽂書やパッケージへの記載など、さまざまな⽅法で患者さんへ情報が提供されています。
しかし、「障がい」のために、服薬に必要な情報を得るのが難しい⽅もいます。そのような「バリア」をなくすため、シオノギは「情報の伝え⽅」を改善する取り組みを⾏っています。
プロジェクトの⽬指すところ:服薬のバリアをなくそう!
障がいのある患者さん、とりわけ聴覚や視覚に障がいのある⽅が薬を必要とするとき、コミュニケーションバリアにより、その薬についての情報が⼗分得られず、誤った⽅法で服⽤してしまうことがあることに本プロジェクトは気づきました。さらにコミュニケーションバリアは障がいのある⽅が情報を受け取りにくいことだけで⽣じるのではなく、伝え⽅によっても⽣じます。そのため、情報の伝え⽅を改善することは、障がいの有無にかかわらずすべての⽅に役⽴ちます。本プロジェクトは、服薬時におけるコミュニケーションバリアフリーを⽬指します。
薬は健康や⽣命に関わるものであり、服薬に必要な情報はすべての患者さんへ正しく伝わることが⾮常に重要だとシオノギは考え、「⼈々の健康を守るために 必要な最もよい薬」を、障がい者と健常者の区別なく万⼈が享受できることを当社は⽬指しています。そして、シオノギの中期経営計画 SGS2020で⽰している「個⼈が⽣き⽣きとした社会創り」に貢献します。
そのために、シオノギは、
- 障がいを個性のひとつとして認識し、障がいの特性を理解する。
- コミュニケーションバリアが⽣じないように、情報の伝え⽅を改善する。
その結果、患者さんは、
- 薬について、正確な情報を得やすくなる。
- 薬を適正に使⽤できるようになる。
プロジェクトの取り組み(社外)
医療従事者に向けて:
医療従事者であっても、障がいへの理解が不⾜していたり、障がい者とのコミュニケーションに不慣れな場合があります。そこで医療従事者へ聴覚障がいの特性を説明する啓発セミナーやパンフレットの配付を⾏っています。(2017年度に3回実施、2018年度も継続中)
シオノギ社員による説明と聴覚障がい疑似体験の様⼦
医療従事者向けパンフレット(PDF):
監修・著:
国立大学法人筑波技術大学名誉教授・元学長、医学博士(聴覚障害学) ⼤沼 直紀 先⽣
※⼀般の⽅もご参照いただけますが、医療従事者向けのため、解説なく専⾨⽤語を使っている場合があります。
※上記ガイドブックは、聴覚障がいについて⼀般的な情報提供を⽬的としています。医師その他医療従事者によるアドバイスの代わりになるものではありません。なお、ガイドブックの著作権はシオノギが有しており、⾮営利⽬的の個⼈的利⽤に限りご利⽤いただけます。内容の改変や更なる複製を⾏うことを禁じます。
患者さんに向けて:
⼦ども達に向けて:
⼤阪府とシオノギは、「⼦どもの未来⽀援」に関する事業連携協定を締結しています。その⼀環として、障がいを持つ⼦どもが企業で働くことに夢を持てるように、⼤阪府下の聴覚⽀援学校においてシオノギの聴覚障がい社員が「働き⽅講座」を実施しています。(2017年度に4回実施、2018年度も継続予定)
また、すべての⼦どもが正しく服薬できるように漫画やイラストを多⽤した服薬説明ポスターを、希望する学校へ配付しています。
⼦ども向け服薬説明ポスター(PDF、A2サイズ):
監修:薬学博⼠ 俵⼝ 奈穂美 先⽣
ポスターの漫画・イラスト制作:特定⾮営利活動法⼈MAMIE(マミー)
※上記ポスターは、服薬について⼀般的な情報提供を⽬的としています。医師・薬剤師その他医療従事者によるアドバイスの代わりになるものではありません。なお、ポスターの著作権はシオノギが有しており、⾮営利⽬的の個⼈的利⽤に限りご利⽤いただけます。内容の改変や更なる複製を⾏うことを禁じます。
プロジェクトの取り組み(社内)
本プロジェクトの発端は、聴覚障がい社員を中⼼とした有志による勉強会でした。
2015年10⽉にプロジェクトとして発⾜してからは健常社員も加わり、聴覚障がいの特性を社員に伝えて気づきを促す社内啓発活動やセミナーを⾏ってきました。また、「コミュニケーション⽀援・会話の⾒える化アプリ:UDトーク®」の導⼊など、障がいのある社員も働きやすい職場環境を整備してきました。

2016年6⽉
⾳声を認識し、⽂字化するアプリ UDトーク®を導⼊

2016年度に17回
2017年度に12回
社内啓発活動を実施

2017年1⽉
社⻑メッセージ(社内動画)に情報保障の字幕を付与

2017年3⽉
社内で障害者差別解消法に関するセミナーを開催
ダイバーシティ
シオノギはダイバーシティ(多様性)を重要視しています。(ダイバーシティについて参照)
障がいのある⽅も障がいのない⽅々と同じように⽣活・活動できる社会の実現が、このプロジェクトのもうひとつの⽬指すところです。
社員への情報保障:
シオノギには、約20名の聴覚障がい社員が在籍しています。適切な情報保障により、障がいの有無に関係なく誰もが主体的に社内会議に参加できることを⽬指しています。その⼀つの⼿段として、⾳声を認識し⽂字化するアプリ「UDトーク®」を導⼊しました。
また、社員が参加する研修・講演会・セミナーで情報保障が当たり前となるような⾵⼟を作ることで、健常者と障がい者がともに同じ職場で⽣き⽣きと働きがいを持って業務に取り組み、すべての従業員が能⼒を存分に発揮できる会社を⽬指しています。
利⽤例1)会議などで⼿元のデバイスや前⽅への映写で情報保障
利⽤例2)⾯談の際に読唇(⼝の動きを読み取ること)で読み取れなかった⾔葉を、⽂字でフォロー
来訪者への配慮:
シオノギ本社受付に「⽿マーク※」を設置し、ご希望に応じて筆談などの対応をしています。シオノギは、障がいのある⽅や外国の⽅にも安⼼してご利⽤いただける窓⼝づくりを⽬指しています。
※「⽿マーク」は、聞こえが不⾃由であることを表すために、⼀般社団法⼈全⽇本難聴者・中途失聴者団体連合会が制定したマークです。英語も併記しています。
シオノギ本社ビル正⾯⼊り⼝に「補助⽝ステッカー」を設置しています。(補助⽝とは盲導⽝・介助⽝・聴導⽝を指します)シオノギは「補助⽝ステッカー」を設置することにより、補助⽝ユーザを受け⼊れることを表明し、障がいのある⽅も障がいのない⽅々と同じように⽣活・活動できる社会の実現を⽬指します。
※「⾝体障害者補助⽝法(厚⽣労働省ホームページへのリンク)」で、役所、病院、公共交通機関、飲⾷店など、不特定多数の⽅が利⽤する施設では原則、補助⽝同伴の受け⼊れを拒んではならないと定められています。また、従業員50⼈以上の⺠間企業においては障がい社員が補助⽝を使⽤することを拒んではならないとも定められています。
プロジェクトロゴ
ロゴタイプ:
ブックデザイナーの平野甲賀さんに書き下ろしていただきました。⾃由な字形が、プロジェクトの⽬指す多様性、皆が活躍する姿を表しています。
ロゴマーク:
プロジェクトの頭⽂字であるCBF(Communication Barrier Free)をデザインしたロゴマークです。プロジェクトのテーマである「気づきをカタチに、マイナスをプラスに」も表し、CとBの間がプラスになっています。シオノギ総合サービス・デザイン事業部とプロジェクトメンバーで作りあげました。(登録商標)
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コミュニケーションバリアフリーPJに関する問い合わせ先:cbf-support@shionogi.co.jp