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第2年次 月次報告 ⑥ 対象期間:2017年8月1日~2017年9月30日

支援事業概要

事業名 Mother to Mother SHIONOGI Project
事業地 ケニア共和国 ナロク県 オスプコ郡 イラマタク地域開発プログム事業地内
事業期間 2016年10月~2017年9月(事業2年目)
対象人口 14,612人(うち5歳未満児2,440人と出産年齢の女性3,507人を含む)
年間予算 2,000万円
活動目的 ナロク県オスプコ郡の保健医療施設レベルの強化、母子保健サービスの向上、及び住民への啓発と意識・行動変容を通して、対象地域の子どもと妊産婦の健康状態の改善を目指します。

進捗報告

第2年次に予定している9つの活動うち、対象期間に実施した活動についてご報告いたします。

活動① 診療所の建設

産科棟とスタッフ宿舎は屋根の骨格までの建設工事が終了していますが、8月以降、大統領選挙の混乱により建設業者が現場を離れてしまい、現在工事が中断されている状況です。大統領選挙の再選挙により、まだ現場に戻ってきていない状況ですが、再選挙後の状況が落ち着き次第、直ちに工事を再開することで建設業者と合意しています。
台所については別の建設業者と契約をしているため建設は進行していますが、建設開始の遅れにより11月末の完了を予定しています。


産科棟の建設


スタッフ宿舎の建設


台所の建設

活動② コミュニティ・レベルでのアドボカシー活動

すべての住民が保健サービスを受ける権利があることや、政府が提供するべき保健サービスの内容などに関して、コミュニティ全体で知識を高めるため、継続的に啓発活動を実施しています。

活動③ 巡回診療


巡回診療の様子
エンクトト地区 オルマングアイ村

2017年6月からケニア全土で始まった看護師のストライキが続く中、本事業では引き続き巡回診療を実施しました。毎月エランガタ・エンテリット、エンクトト、モシロの3地区で各地区2カ所に出向いて保健サービスの提供および啓発教育を行いました。本事業地の4カ所の診療所のうち、エランガタ・エンテリット診療所のみ診療を続けている状況で、診療所が閉鎖している地区では、本巡回診療がこれまで以上に重要な意義を持ちました。5歳未満児501人(男子247人、女子254人)が予防接種を受け、そのうち66人(男子27人、女子39人)が完遂することができました。予防接種を全て受けずにいた子ども31人に対して、全ての予防接種を行いました。村落保健員(CHV)やMother-to-Motherグループにより、産前健診を最低4回受診すること、診療所での出産をすることで妊娠・出産時の合併症のリスクが低減できることについて、妊産婦に対する啓発教育を継続的に実施しています。この2カ月間では4人の赤ちゃんが診療所で産まれています。
対象期間中、92人の妊産婦および513人の授乳婦が診察を受け、産前健診やHIV検査、尿検査、血液検査、VDRL(梅毒)検査、葉酸や破傷風トキソイドの投与などの母子保健サービスを受けました。72人の妊産婦がHIV検査を受け、21人が4回の産前健診を受診しました。

活動④ 保健サービス管理能力強化研修

エランガタ・エンテリット、エンクトトの村落保健委員(Village Health Committee; VHC)は、長期間続いている看護師のストライキによって引き起こされている様々な問題について、対応を協議しました。5歳未満児や妊産婦の診察や治療、予防接種が行われていないことが最大の課題で、VHCから本事業に対して、特に影響が大きい地域での巡回診療実施の提案がありました。この提案に基づき、本事業では特に保健サービスが届いていない地域を中心に巡回診療を実施しています。

活動⑥ 村落保健員の収入創出活動支援

エランガタ・エンテリット地区のCHVは毎週養蜂施設のモニタリングを実施しています。20箱の養蜂箱のうち、5箱では蜜蜂が巣を作り始めています。例年であれば小雨期が来るべき時期ですが、雨もほとんど降っていないため、周辺の蜂の数も少なく、蜂蜜生産量は少ないことが想定されます。ただ、現在巣を作り始めている分については、2018年1月頃に蜂蜜採取ができる見込みです。

活動⑦ Mother-to-Mother(M2M)グループの活動支援


エランガタ・エンテリット地区
M2Mグループのピア教育活動

エランガタ・エンテリット、エンクトト、モシロ地区のM2Mグループはそれぞれのコミュニティで母親を集めて啓発活動を実施しました。診療所における母子保健サービス、産前・産後健診の意義、5歳未満児の予防接種の重要性について話をし、全妊産婦・子どもがきちんと保健サービスを受けることができるように母親同士で確認を行いました。また、干ばつが続く中で子どもの栄養不良を防ぐために、どのような食べ物を食べると良いのか、野菜、豆、果物、牛乳をバランスよく毎日摂取することがいかに大事かを話合いました。

活動⑧ ピア教育促進研修

エランガタ・エンテリット、エンクトト、モシロ地区の各地域のM2Mグループに対して、各地区のCHVがファシリテーターとして母子の栄養や子どもの健康に関する研修を実施しました。M2Mグループは、グループ内だけでなく、コミュニティの母親ともお互いに学びサポートをする場を設けて活動をしています。

活動⑨ 栄養不良児支援

保健省と協働の上、巡回診療や診療所にて子どもの栄養状態を確認し、栄養不良児に栄養補助食の支給を継続的に行っています。対象期間には、巡回診療時に6人が発育阻害、14人が消耗症、27人が低体重と診断され、保健施設で栄養補助食の支援等を受けることができました。
本事業では、ストライキのために診療が受けられていない地域の栄養不良の子どもたちに、栄養補助食が届けられるよう、ストライキ中の看護師や準医師にも働きかけてより多くの保健スタッフを動員し、ニーズの高い地域を優先的に選んで毎月の巡回診療を実施しました。

特記事項

2017年8月8日に大統領選挙を含む全国各地で国会議員、県知事、県議会員等の一斉選挙が実施されました。選挙前から一部地域ではデモやデモ隊と警官との衝突などが見られましたが、本事業地では大きな混乱はありませんでした。ただ、上述のとおり、建設業者が事業地を離れてしまい建設が中断してしまったり、行政が一部機能をしなかったり、本事業への影響も出ています。また、大統領選挙で敗れた陣営が最高裁判所へ訴えを起こし、それが認められたため、再選挙が実施されましたが(10月26日に実施)、再選挙の妨害があり、混沌とした政情不安が続いています。
また、2017年6月から看護師がストライキを続けており、一部の診療所は完全に閉鎖された状況です。準医師のストライキも9月末から始まりましたが、これは10月中頃には終了しました。本事業地内でも4診療所のうちエランガタ・エンテリット診療所のみ診療・診察を行っています。医薬品の不足などが起こらないよう、本事業で政府ともより密な連携の下、保健サービス提供に努めています。

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