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種類別がんの特徴 大腸がん種類別がんの特徴 大腸がん

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種類別がんの特徴 大腸がん

種類別がんの特徴 大腸がん

どんな病気か

  • 大腸は食べ物の消化吸収が行われた残りの内容物を最終処理する消化管です。全長は約1.8mで口側から盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に分けられます。これらの部位に発生したがんを大腸がんと呼びます。
  • 日本では毎年約6万人が罹患し、胃がんに次いで発症の多いがんです。近年、患者数が急速に増えており、動物性脂肪やタンパク質の過剰摂取といった、食生活の欧米化が背景にあると考えられています。ただし若年者の大腸がんでは、遺伝的な素因もあるようです。
    罹患の頻度に性差はなく、年代別では60代がもっとも多く、70代、50代と続きます。なお、部位別では、日本人は直腸とS字結腸に多く発生します。

大腸の位置

症状の現れ方

  • 早期の大腸がんでは、自覚症状はほとんどなく、がん検診や人間ドックなどの便潜血検査で見つかることがほとんどです。
  • 進行した大腸がんでは、腫瘍の大きさや存在部位で症状が違ってきます。右側大腸がんでは、腸管の中(管腔)が広くかつ内容物が液状のために症状が出にくく、出ても軽い腹痛や腹部の違和感などにとどまり、腫瘍がかなり大きくなってから腹部のしこりとして触れたり、貧血の検査で発見されたりすることもあります。
  • 左側大腸がんでは、右側よりは早期から便に血が混ざっていたり、血の塊が出たりする症状がみられます。管腔が狭く、内容物も固まっているため通過しにくく、それによる腹痛や、便が細くなる、残便感、便秘と下痢を繰り返すなどの症状が現れます。放っておくと完全に管腔がふさがり、便もガスも出なくなる腸閉塞と呼ばれる状態になります。
  • 直腸がんでは、左側大腸がんとほとんど同様の症状がみられますが、肛門に近いために出血があっても痔と間違えられやすく、放置されることもあります。また、直腸がんでは膀胱や子宮に近接しているため、それらの臓器までがんが浸潤すると、排尿障害や血尿、腟から便が出たりするなどの症状がみられることもあります。

痛みについて

  • 大腸がん局所の痛みは内臓痛*1です。大腸がんが腰椎に浸潤すると、神経障害をきたすことがあり、その時は背部や下腹部、太ももの前面~外側に痛みが起こります。一方、直腸がんが腰椎や仙骨に浸潤すると、神経障害をきたすことがあり、臀部や会陰部、太ももの後ろ側や膝から足首までのところに痛みが起こります。
  • *1 内臓痛:食道、胃、小腸、大腸などの管腔臓器の炎症や閉塞、肝臓や腎臓、膵臓などの炎症や腫瘤による圧迫、臓器被膜の急激な進展が原因で発生する痛みのことをいいます。
    (がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版より引用)

その他の種類別がんの特徴

※参考資料 六訂版 家庭医学大全科(2010年出版/法研)
※参考資料 症例で身につくがん疼痛治療薬(2014年出版/羊土社)