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種類別がんの特徴 食道がん種類別がんの特徴 食道がん

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種類別がんの特徴 食道がん

種類別がんの特徴 食道がん

どんな病気か

  • 食道がんは、下咽頭(食道入口部に近い部分)から胃に至る28㎝くらいの長さの、食道の粘膜に発生するがんです。
  • 食道の壁の構造(下図)は、内側から外側に向かって粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板、固有筋層となっており、がんは進行するとこの順に深く組織を侵します。リンパ節や他の臓器に転移することもあります。
  • 日常生活での誘因として、過度の飲酒歴や喫煙が指摘されています。飲酒との関連では、アルコールの代謝に関わる酵素の欠損が、食道がんの原因として重要であることがわかってきました。少量の飲酒ですぐに顔が赤くなる人が、だんだん慣れてきて飲酒量が増えると、食道がんになる危険性は通常の人の何十倍にもなるといわれています。
  • 粘膜内の浅いがんであれば内視鏡で治療できますが、粘膜層を超えると食道の切除と周辺のリンパ節廓清、及び胃や大腸による代用食道の作成といった大がかりな手術が必要となります。進行度により、放射線や化学療法も選択肢となります。 

食道表在がんの深達度亜分類

症状の現れ方

  • 食道がんは初期には症状が出にくいがんです。早期診断・治療ができた症例の多くは、人間ドックや検診で胃の異常を指摘され、上部消化管も含めた内視鏡検査を受けた際に、たまたま食道に発赤やわずかな凹凸といった病変があるのを発見された場合です。
  • 食べ物が飲みこみにくいなどの嚥下障害が現れた段階では進行がんであることが多くなります。

痛みについて

  • 食道がんの初期には腫瘍ができた場所の胸痛や胸部違和感が起こることがあります。肺や胸膜、椎体、肋骨などの、周辺臓器に浸潤し進行すると、体性痛*1や神経障害性疼痛*2を合併することがあります。
  • *1 体性痛:皮膚や骨、関節、筋肉、結合組織といった体性組織への切る、刺すなどの機械的刺激が原因で発生する痛みです。
    *2 神経障害性疼痛:痛覚を伝える神経の直接的な損傷やこれらの神経の疾患に起因する痛みのことをいいます。
    (がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版より引用)

その他の種類別がんの特徴

※参考資料 六訂版 家庭医学大全科(2010年出版/法研)
※参考資料 症例で身につくがん疼痛治療薬(2014年出版/羊土社)