Copyright (C) Shionogi & Co., Ltd. All Rights Reserved.

種類別がんの特徴 すい臓がん種類別がんの特徴 すい臓がん

トップ種類別がんの特徴種類別がんの特徴 すい臓がん

種類別がんの特徴 すい臓がん

種類別がんの特徴 すい臓がん

どんな病気か

  • すい臓は胃の裏側(背側)に位置する横に細長い臓器です。3等分した右側を頭部、左側を尾部、中央を体部と呼びます。
  • すい臓がんは、十二指腸への膵液の通り道である膵管から発生したものが9割以上を占めます。また、3分の2以上は膵頭部に発生します。早期発見が困難である上、直径2㎝以下の小さながんでもすぐに周囲への浸潤やリンパ節への転移、遠隔転移を伴うことが多いなど、極めて悪性度が高いため、消化器がんの中で最も予後不良のがんとされています。発症は60歳以上の男性にやや多い傾向があります。原因は明らかではありませんが、喫煙や慢性膵炎、糖尿病、肥満との関係が報告されています。
  • 治療法には外科的切除術、放射線、化学療法があり、最も根治が期待できるのは外科的切除術ですが、発見された時にはすでに進行していることが多く、切除可能な症例は4割前後です。

症状の現れ方

  • 食欲不振、体重減少、上腹部痛、腰背部痛などの症状があります。膵頭部がんではこれらの他に、黄疸や便が灰白色になるなどが特徴のある症状です。膵頭部にがんができると、中を通る胆管を圧迫したり閉塞したりして胆汁の通過障害を起こすためです。
  • また、膵管も圧迫され二次性膵炎を起こし糖尿病になったり悪化したりすることがあります。がんが進行し十二指腸や小腸に浸潤すると狭窄や閉塞による通過障害が起こります。一方、膵体部や尾部に発生したがんは症状があまり現れず、腹痛が起こったときにはかなり進行していることが少なくありません。
  • 上腹部のもたれや痛みがある、やせてきて背部痛や腰痛がある、中年以降に糖尿病を発症した・糖尿病のコントロールが難しくなった、といった事柄に該当する人は、早期の検査が望まれます。また、自覚症状がなくても、60歳以上の好発年代になったら定期的な検診が勧められます。

痛みについて

  • すい臓がんは診断時に、腹痛や腰背部痛といった痛みが現れていることの多いがんです。極めて悪性度が高いがんで、小さくてもすぐに周囲の血管、胆管、神経等への浸潤や近くのリンパ節への転移、肝臓などへの遠隔転移を伴うことが多いため、それによる内臓痛*1や神経障害性疼痛*2を早期に合併することがあります。また、腫瘍が増大して十二指腸や横行結腸が狭窄すると、通過障害による腹部膨満感や痛みを感じることがあります。
  • *1 内臓痛:食道、胃、小腸、大腸などの管腔臓器の炎症や閉塞、肝臓や腎臓、膵臓などの炎症や腫瘤による圧迫、臓器被膜の急激な進展が原因で発生する痛みのことをいいます。
    *2 神経障害性疼痛:痛覚を伝える神経の直接的な損傷やこれらの神経の疾患に起因する痛みのことをいいます。
    (がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版より引用)

その他の種類別がんの特徴

※参考資料 六訂版 家庭医学大全科(2010年出版/法研)
※参考資料 症例で身につくがん疼痛治療薬(2014年出版/羊土社)
※参考資料 がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版(2014年出版/金原出版/日本緩和医療学会 編)