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種類別がんの特徴 皮膚がん種類別がんの特徴 皮膚がん

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種類別がんの特徴 皮膚がん

種類別がんの特徴 皮膚がん

どんな病気か

  • 皮膚は表皮(上皮)と真皮からなり、いずれからも悪性のできものが発生しますが、もっとも多くみられるのは「有棘細胞がん」、「基底細胞がん」、「パジェット病」といった上皮系のがんです。
  • 有棘細胞がんは日光暴露がおもな原因で、顔や頭部に多く発生します。その他、やけどやけがなどの傷跡から発生することもあります。基底細胞がんは皮膚がんの中でも日本人にもっとも多いがんです。顔面に好発することから、有棘細胞がんと同様、紫外線の関与が推測されています。パジェット病は乳房と乳房外にわけられ、乳房にできるのは乳がんとなります。乳房以外では外陰部や肛門周囲、腋窩(脇の下)に多くみられます。
  • なお、これらとは別に悪性度の高い皮膚がんとして「悪性黒色腫」があります。“ほくろのがん”としても広く知られており、多くは黒褐色の平らまたは盛り上がった皮膚病変として現れます。日光紫外線の関与が指摘されているほか、足の裏などの日光にさらされない場所にも生じることから、くぎを踏むなどの外的刺激も誘因と考えられています。

症状の現れ方

  • 有棘細胞がんは盛り上がりかさぶたや潰瘍を形成することがあり、しばしば悪臭をともないます。基底細胞がんは盛り上がってゆっくり増殖し、中央に潰瘍をつくるようになります。また、辺縁部(ふち)に小結節と呼ばれる灰黒色のつぶが並ぶのも特徴です。いずれも、いつまでも治らないできものや潰瘍、黒く盛り上がった病変は皮膚科専門医の受診が勧められます。パジェット病は、もっとも多く発生する外陰部において、境界のはっきりした淡紅色~褐色、びらんや粉をのせた斑状の病変がみられます。進行すると硬くなったり盛り上がったりしてリンパ節等への転移を起こします。
  • 悪性黒色腫は症状の出方や場所等によっておもに4つの型に分けられます。「悪性黒子型」は高齢者の顔面に多く、「表在拡大型」は白人にもっとも多く若年層にもみられ、背中や下肢などに好発します。日本でもっとも多いのは「末端黒子型」と呼ばれ足の裏や指先に生じるのが特徴です。それに次いで多いのが「結節型」で、ドーム状に盛り上がり垂直方向に増殖する特徴があるため、見た目には小さくても進行している場合があります。

痛みについて

  • 患部が炎症を起こしたり、切る、たたくなどの機械的な刺激が原因となったりして痛むことはあります。有棘細胞がんや基底細胞がんでは、進行にともない皮膚がじゅくじゅくしたり潰瘍をつくったりすることがあるため、知覚神経が刺激され痛みを感じることがあります。がんが進行し、リンパ節や他の臓器に転移を起こすと、転移した場所の内臓痛*1が起こったり、神経障害性疼痛*2が起こったりします。
  • *1 内臓痛:食道、胃、小腸、大腸などの管腔臓器の炎症や閉塞、肝臓や腎臓、膵臓などの炎症や腫瘤による圧迫、臓器被膜の急激な進展が原因で発生する痛みのことをいいます。
    *2 神経障害性疼痛:痛覚を伝える神経の直接的な損傷やこれらの神経の疾患に起因する痛みのことをいいます。(がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版より引用)

その他の種類別がんの特徴

※参考資料 六訂版 家庭医学大全科(2010年出版/法研)
※参考資料 症例で身につくがん疼痛治療薬(2014年出版/羊土社)
※参考資料 がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版(2014年出版/金原出版/日本緩和医療学会 編)